🟦 天然藍建て講習会 2025(7/26~8/2)|参加者3名限定
【藍を建てる。8日間】
藍を建てるという営みには、急がず、丁寧に向き合う時間が必要です。
京都の山裾にある小さな工房で、藍を建て、育て、観察する8日間。
この講習会では、昔ながらの日本の藍建て技術を、少人数でじっくり学びます。
自然と向き合いながらも、
張りつめた修行のような時間ではありません。
ふっと呼吸が深くなるような、静かなひととき。
火を起こし、木灰を焼き、灰汁をつくる。
すくもを砕き、甕の中で足で踏み、混ぜ、見守る。
そうした手仕事のひとつひとつに、言葉を添えながら、
長年の経験を、丁寧にお伝えしていきます。
そんな「ていねいな時間の使い方」を、
都会にいても感性を大切にしたい方にこそ、届けたいと思っています。
天然藍と35年以上向き合ってきた嬉染居(きせんきょ)が、
技術だけでなく、藍との関わり方や、藍とともにある暮らしについても、
経験を通してお伝えしていきます。
🔷 開催概要
■ 日時:2025年7月26日(土)~8月2日(土)10:00~16:00
■ 場所:「嬉染居の天然藍染工房」(京都府南丹市日吉町胡麻)
■ 定員:3名
■ 参加費:242,000円(税込・昼食代含む)※食事を囲む時間も、大切な学びのひとつと考えています。
■ 対象:初心者~染色経験者まで。
■ 応募方法:▶お申し込みフォームはこちら【 https://forms.gle/47gBdTe5JDkjCmeu6 】
(24時間以内に、嬉染居から受付確認のお電話をいたします)
🔷【講師】嬉染居(きせんきょ)のプロフィール
• 1987年 京鹿の子絞の絹の着物の藍染をはじめる
• 1991年 京都の工房にて藍建開始(一石五斗の藍甕12本を管理)
• 1995年 江戸時代の小袖の復元プロジェクトに技術協力(~2000年)
• 1997年 アパレルブランドの服地の藍染開始
• 2004年 オリジナルブランド「KiSENKYO」立ち上げ
• 2008年 東京・南青山「スパイラル」にて個展(継続)
• 2010年 京都造形芸術大学(現京都芸術大学)「京都学」講師(継続)
• 2012年 京都市内から南丹市日吉町へ移住
🔷嬉染居(きせんきょ)からのメッセージ
伝統工芸士(京鹿の子絞 染色部会所属)
幼い頃から京鹿の子絞に親しんできました。
未就学のころには、染め上がったきものの検品や、絞りを解く作業を手伝っていたことを思い出します。
絹のきもの生地は、とても繊細で、
その扱いには、目には見えない「ていねいさ」が求められます。
一見、手荒に見える場面でも、実は繊細な加減が必要です。
子どもの頃、そうした感覚を、言葉ではなく、手のひらと身体で自然と覚えていきました。
それはちょうど、生まれたての赤ん坊を抱くときのように、
見た目以上に、繊細さと優しさが求められる作業だったのだと思います。
京鹿の子絞のデザインや配色に加えて、
コピーライティングや空間デザインを考えるのも好きで、
個展のDMや空間構成、什器の制作まで、すべて自分で行っています。
そんな中、今回参加してくださるお一人お一人に
心に残る「何か」を手渡せたらと願っています。
私が藍染で一番大切にしているのは、「色の美しさ」です。
天然藍の色素は、植物がもともと持っている色。
花々が鮮やかに見えるのは、蛍光成分を含んでいるからとも言われます。
天然藍が持つ、本来の美しさを引き出して染め上げるためには、
まず、発酵液をきちんと育てることが欠かせません。
私が30年以上にわたって続けてきた
「すくもと灰汁、そして石灰だけで建てる藍」、
そして「混ぜない藍甕の管理」について。
これまで積み重ねてきた知識と経験を、できるかぎり丁寧にお伝えしていきます。
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